ざっくり、こんなアンケート結果
外国人利用客の7割近くが20~30代
出身はアメリカ合衆国、タイが最多。2位以下にフランス、オーストラリアが続く
職業は会社員・学生が多いものの、専門職・エンジニア・主婦など幅広い
日本最大規模の高速バスターミナルとして多くの利用客でにぎわう「バスタ新宿」。
外国人の利用客も増加傾向にあります。そこで実際にどんな人が利用しているのか、年齢、職業など属性について聞いてみました。
外国人利用客の男女比はほぼ半々
調査対象者の性別は女性54%、男性46%と、わずかに女性が上回るもほぼ半々。
対象は高速バス利用者限定ではあるものの、この結果から、訪日旅行にはカップルや家族連れで来ることが多いと言えるかもしれませんね。
外国人利用者の7割近くが20~30代
調査対象者の年代を調べたところ、20代(40%)と30代(26%)が合わせて66%と7割近くを占める結果になりました。
次いで40代(18%)が続き、50歳以上の利用は1割以下だったことから、日本の高速バスサービスが比較的若い年代の外国人旅行者から魅力的で実用的と捉えられている傾向が分かります。
また、男女別で見てみると、男性全体では20代(43%)〜30代(35%)が合わせて78%を占め、女性では10代が15%を占めていることが特徴的。
一方で40代の利用者は、男性が9%、女性が26%と、その差が顕著となりました。
出身エリアはアジア、ヨーロッパ、アメリカの順で多い
調査対象者の出身国は合計で世界22の国・地域と多岐にわたりました。
最多のアメリカ合衆国(ハワイ州を含む)とタイ(共に12%)に続いて、フランス(10%)、オーストラリア(8%)。
そして、フィリピン、シンガポール、ブラジル、イギリス(全て6%)が横ばい。中国、香港、台湾、ドイツ(全て4%)が続きます。
ドミニカ共和国、アフガニスタン(共に2%)などの少し意外な国からの訪日客が、「利用方法などのシステムが安定していて格安で安心」などの理由で高速バスを利用していたことも印象的でした。
22か国を地域別でまとめてみると、アジアが44%を占めトップ。
続いてヨーロッパが24%、北アメリカが14%、オセアニアが8%、南アメリカが6%、アフリカと中近東がそれぞれ2%という結果に。
日本により近い国・地域からの訪日客の高速バス利用が多いことが分かりました。
学生が最多。高速バスを利用する外国人客の職業は?
続いて、利用客に職業を尋ねたところ、1位は学生(20%)が最多。
そして会社員(事務職など)、エンジニアが共に10%で2位に。
学生だけでなく、会社員やエンジニアもバス旅を選んだきっかけを「安いから」と答えるケースが多く、職業を問わず長距離移動の際にはコストパフォーマンスを重視しているようです。
ほかにも、教員、主婦(共に8%)や、医師、銀行員、引退済(全て4%)など、多様な職業に就いている方々が高速バスを利用していることが分かりました。
少数派では、宣教師や研究者といった職業も。幅広い層の方たちが日本でのバス旅行に興味を示していることが分かりますね。
最後に、利用客に今回の訪日が何回目かを尋ねてみると、6割近く(58%)の方が日本に来たのが「初めて」。
次に、「2〜4回目」が28%、「5〜9回目」が6%と、何度も日本に来ている方が続きます。
また、「10回以上」日本に来ている方、さらには「日本在住」という方を合わせると8%。
全体で見ると、訪日リピーターが半数弱を占めることから、高速バスは、日本に来るのが初めての方とリピーターの両方にとって魅力的な移動手段であることが分かります。
まとめ
高速バスサービスを利用する外国人旅行者の属性は、想像以上に多様という印象。
世界各地から日本を訪れたさまざまな旅行者が、日本の高速バスの「快適性」や「信頼性」をしっかり認識した上で、積極的に利用していることが伺えました。
さらに詳しい利用状況や、高速バスに求めることなどを聞いたアンケート結果は順次公開予定。
外国人旅行者の行動傾向や、彼らの目からみた日本の旅行サービスの姿が浮かび上がってくるかもしれません。お楽しみに!
出典:バスとりっぷ
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