イタリア、カナダも国境開いた…始動かかった海外旅行再開の雰囲気

新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)で滞っていた海外旅行が徐々に解放される雰囲気だ。自国民のワクチン接種率を高めた国が、外国人観光客に国境を開きつつあるためだ。特に、イタリア、カナダなど新型コロナ拡散前まで、韓国人が好んで訪れた国がワクチン接種完了者を対象に自己隔離義務を免除することにし、国内の海外旅行市場も再び活気を取り戻すものとみられる。フランス、スイス、ドイツ、チェコなどはすでにワクチン接種の有無にかかわらず、外国人観光客の隔離免除政策を実施している。

イタリアは1年半以上続いた外国人の入国制限措置を8月31日から緩和した。イタリア保健省は10月25日までワクチン接種を終えた外国人に自己隔離を免除することに決めた。欧州医薬品庁が認めた4種類のワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ヤンセン)接種者に限っている。イタリアに行くためにはワクチン接種証明書とイタリア入国の48時間前に受けたPCR陰性確認書を準備し、インターネットで乗客位置確認書(Passenger Locator Form)を事前に作成すれば良い。

イタリア政府は、各国を防疫状況により、A~Eグループに分け、入国条件を変えた。日本、米国と共にDグループに属する韓国は、8月31日までにワクチンを接種しても、5日間の自己隔離期間が置かれていた。今回の措置でグループが変わるわけではない。代わりに、ワクチン接種を終えたDグループの国民の隔離義務がなくなった。イタリアは8月31日現在、12歳以上の国民の70.07%がワクチン接種を終えている。

コロナ拡散後、外国人の入国を徹底的に防いでいたカナダも、先月から段階的に国境を開いた。まず、8月9日に隣国の米国に対して国境を開いた。米国国籍のワクチン接種完了者に対し、14日間の自己隔離の義務を免除し始めた。9月7日からワクチン接種完了者の国籍に関係なく自己隔離せずにカナダを訪問することができる。国境開放を控え、韓国~カナダの航空券も増えている。エア・カナダは、今月6日から仁川(インチョン)~バンクーバー路線を週5回、仁川~トロント路線を週5回に増便する。

インド洋の島国モーリシャスは、10月1日からワクチン接種完了者に国境を全面開放する計画だ。これに先立ち、モーリシャス政府は、一種の「緩衝期間」を設ける。9月1日から1カ月間、モーリシャスを訪問したワクチン接種済の外国人は、モーリシャスの政府が認定した宿泊施設「リゾートバブル」に7日間滞在した後、自由に旅行することができる。9月1日までは14日間リゾートに留まらなければならなかった。9月1日現在、モーリシャスの人口の56%がワクチン接種を完了している。

出典:中央日報

https://japanese.joins.com/JArticle/282627