中国人の爆買いはもう終わり?訪日中国人の数は増えているのに=中国

日本に少なからぬ経済効果をもたらした中国人による爆買い。しかし、その爆買いにも変化が見られるという。中国メディアの中国捜索はこのほど、訪日中国人の数は増えているが、消費が減少していると報じた。

記事は、訪日中国人数は今なお増加傾向にあるものの、日本での消費額の増加には歯止めがかかっていると指摘。2015年の訪日中国人数は499万人で、前年比で2倍以上の増加となり、16年も4月までの時点で197万人が訪日しており、前年比で50%増加しているという。日本は中国人にとって魅力的な旅行先であることは変わらないようだ。

これまで中国人にとって、日本旅行の1つの大きな目的は「ショッピング」だった。特に15年は、温水洗浄便座や炊飯器、化粧品など生活用品の大量購入が目立っていたが、この旺盛だった購買意欲も最近では減少してきている。例えば、4月における百貨店の免税売上高は前年同月比9.3%減少、特に宝石や腕時計といった高級品の消費が目立って減少しており、「爆買い」に歯止めがかかってきていると言えそうだ。

しかし、日本には中国人にまだあまり知られていない観光地がたくさんある。日本政府観光局(JNTO)は、「さらに多くの旅行客に日本の美を知ってほしい」と前向きだ。購買意欲は以前ほどではなくなっているものの、日本旅行の需要はまだ存在する。

また、日本における外国人旅行客の約4分の1が中国人であり、日本の観光業、経済にとっても重要な存在であることに変わりはない。記事は、ショッピングをはじめ、医療やテーマ別の魅力的な旅行プランの提供を挙げているが、中国人旅行客の変化に伴い、需要を見極めて旅行客を満足させられるかが今後の課題になりそうだ。

出典:サーチナ

http://news.searchina.net/id/1611155?page=1