観光業を止めない 新商流で新規開拓や将来に繋がるサスティナブル集客
先日、東大寺奈良の大仏が4月11日から50日間、1200時間続いたリモート参拝の生中継が終了しました。(関連記事)
これは、新型コロナウイルスの影響で通常参拝が停止している中、一刻も早い終息を願い疫病退散の読経と共にリモート参拝ができるという大変ありがたい企画でした。
実際に筆者も何度か上記のリモート参拝に参加しましたが、地球が元気になったらお礼参りに現地へ訪れようと心に決めました。
他にも現在、リモートで生中継が行われている神社仏閣や施設などがあり県や国ををまたぐ観光がスタートできない現状でも以下のようなサイトでちょっとした非日常・異日常を味わうことができます。
以下参考:リモート観光/ヴァーチャルエクスペリエンス
【リモート参拝】1200年の祈り 比叡山延暦寺「不滅の法灯」定点生中継【101.5時間〜】by ニコニコ生放送
https://live.nicovideo.jp/watch/lv326338023 *URLが変更される場合があります。
【VR体験】Withlocalsライブオンラインエクスペリエンス-ローマのローカルとの食前酒とアンビエンス by VIATOR
https://www.viator.com/ja-JP/tours/Rome/Withlocals-Virtual-Experience-Aperitivo-and-Ambience-from-Rome/d511-24380P1325
【リモートツアー】パリのルーブル美術館バーチャルガイドツアー by VIATOR
https://www.viator.com/ja-JP/tours/Paris/Louvre-Virtual-Tour-with-Expert-Local-Guide/d479-67584P12
上記に挙げたように、いくつかのVR観光がスタートしており、今年2020年は『リモート観光元年』になりそうです。
従来のVR観光はヘッドセットを装着し予め用意された映像を立体的に見ることで臨場感を味わってもらうということが多かったと思いますが、現在では、ヘッドセットが無くてもPCやスマホを介して参加が可能となり、ガイド付きのものはガイドさんとリアルタイムで繋がることでより一層臨場感を得ることができるほか、参加者との交流なども楽しめることが特徴です。
しかし残念ながら、ヴァーチャルだと現地の空気や雰囲気を肌で感じ取ることはできませんが、その分、今度は実際に現地へ行こう!という意向を強めることができます。
更に、街歩きなどのリモート観光や体験においては次回実際に訪れた際によほどの変化が起きない限り迷うことなく周遊できるなどのお客様にとってメリットもあります。
可能な限り各施設完結型でアクションを起こすことができる商流なので出費なども最小限に抑えられる分、多くの人に参加してもらうためのプロモーションに充てることができます。
もし、上記ツアーの企画・管理や集客について一元化をしたいという場合には弊社JOINT ONEでお受けしておりますので遠慮なくご相談ください。
ちょっと、弊社の宣伝のようになってしまいましたが…。
さて、『観光』という言葉は今では旅行に行って名所などを巡るという意味合いで使われていますが、これは2000年以上前に中国で使用されていた言葉らしく『地域の優れたものを見る(観る)』という意味から成る言葉のようです。
地域の優れたもの(特徴や特色)=光 ということです。
また、王様が自国の繁栄発展を継続するために、他国の光を観察するという意味を持つ中国古典の『易経』の中の「観国之光,利用賓于王」という一節によるもので、
日本語では「国の光を観る、もって王に賓たるに利し」
ということだそうです。
今ではテクノロジーが進化し写真・音声・動画・そしてリアルタイムでの映像と通話が可能になり様々な媒体を介して他国や離れた場所の景色や音を共有することができるようになりました。
それによって人々の好奇心や希望が促され新たな未来がスピード感をもって築かれてきたのだと思います。
本来ならば、『観光』は現地に訪れその地域の特色や特徴などを見て巡ることが理想ですが、それが制限されている今、まだ先の見えない明日に向かって観光業ができることとして、まずはテクノロジーを利用して新たなファンを増やすことから始めてはいかがでしょうか?
『リモート観光』だなんて…と正直、気が進まない方もおられるかと思います。
しかし、時間や金銭的な縛り、他にも身体的な条件がある方でもリモート観光ならばインバウンドも他県からも参加可能なのです。
更にリモート観光の参加者は実際に見てみたい・触れてみたい・食べてみたいなど望みが具体化されるので、将来現地へ訪れるかなりの可能性を持っています。
そして、『観光』はする側も受け入れる側も含め、お互いが成長するために必要なエネルギーが生まれるアクションでもあると思います。よって日本をよりよい未来へと導くことができるのです。
だからこそ、動き続けませんか。
ライター:カイトマウリ(JOINT ONE)