<読むセミナー>新型コロナウイルス禍 農業と異業種の繋がり 日本の未来のために

緊急事態宣言が5月31日まで延長され、休業や休校などが引き続き求められ生活に様々な影響が大きく出だしている状況であるかと思います。
以前より、筆者は週に一度のスーパーの買い出しでしたが、そのころに比べて農産物の金額や量が変わり、さらには質にも変化が出てきているように感じます。
さて、生産者が愛情込めて育てた野菜や果物を廃棄しなくてはならないという記事を最近読みました。なぜ廃棄しなくてはならないのか・・・。
代表的な理由として下記が挙げられます。
1. 外国人技能実習生が来日できないため
2. 学校休校でパート従業員が勤務できないため
3. 観光業などが新型コロナウイルスにおいて受けるダメージにより卸先の減少
4. 全体の物量の動き(異常受注)が増加した影響で一部物流センターや配送車両においてのハンドリングが追い付かない
1・2については農産物生産者の現場での人手不足が影響しており、3・4においては出荷先や流通について影響が発生しているということです。
いずれにせよ、農作物は日持ちしないものも多く、早い日数で出荷できなければ鮮度が落ち、消費者の手元に無事届けられないものあります。
また、次の農作物の生産が間に合わない場合は近い将来の農作物の流通に影響が発生します。
そうした中、ソリューションとしては【地産地消】こそが今を乗り越える大きなチカラとなり、未来を創るのではないでしょうか。
また、地産地消は消費者と生産者をつなぐだけではなく、上記に挙げた人手不足にも言えます。現在以下のサイトでは農産物の生産者と地元近隣の住民を数時間や1日単位からでもお仕事をしてもらえるようマッチングを行っています。利用料は完全無料です。
https://day.work/
まだ募集地域が少ないのが現状ですが、ぜひ人手不足の生産者の方々やコロナ禍でお仕事に影響を受け困っている方、休学中の学生さんなどに利用していただき、助け合いのネットワークが広がることを願いたいサービスです。
他にも『農業』のことを昨今aguriculture(アグリカルチャー)という英語から『アグリ』と呼ばれていますが、“アグリ マッチング”などと検索すると様々なウェブサイト結果が見られますので用途に合ったサイトを利用してみてはいかがでしょうか。
異業種と農業のマッチングの参考記事
◆[新型コロナ] 旅館から、球団から… 農作業の助っ人続々 人手確保、雇用受け皿に
https://www.agrinews.co.jp/p50746.html
◆新型コロナで観光業の人材を農業に 人材サービスのシェアグリとダイブが提携
https://smartagri-jp.com/news/1321
◆農泊とは? その動きを取材した、地域と多分野事業者のマッチングで新たな化学反応は起きるのか?
https://www.travelvoice.jp/20200123-143969
異業種からの雇用マッチングを行うことはお互いにとって非常に有意義な体験となるのではないでしょうか?
また、ビフォーコロナではアグリツーリズム(Agritourism)として農業や農家にて余暇を楽しんだり体験するファームステイが訪日外国人向けに推進・伸長していました。
そのため、マッチングを通じて行った作業風景はSNSなどを通じて世界へ発信することでアフターコロナにもインバウンド観光としてメリットを得られる可能性も高まります。
参考資料:農泊の推進について – 農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/attach/pdf/170203-44.pdf
今回は、農業・農産物についてお話しましたが、鮮魚・精肉などの生鮮食品においても同じような事が言えるかと思います。マッチングサイトがなくても自治体や回覧板ベースでもよいので人材募集を行ったり、スーパーなどのお店にて募集の貼り紙をお願いするなど地域で取り組んでいくことが重要かと思います。
この状況を前向きに捉え、愛情込めて育てた農産物などの生鮮食品を廃棄することなく消費者へと無事届け、各地域への愛着やコミュニケーションを高め豊かなまちづくりにつながることを願います。
そして、将来的にインバウンドの拡大へ繋がれば、日本の農業のネクストステージへの大きなキッカケとすることができます。
色の違う点と点を繋ぐことに最初は違和感を感じることが例えあったとしても、それは線にすることができ、いずれは面となりカラフルな未来が描けます。
ライター:カイトマウリ(JOINT ONE)