肌感FACT 第二波後? 初連休 観光地リポート
東京を中心とした関東では第二波と言われるような新型コロナウイルス感染拡大の危機が見られたが、4連休に向け徐々に勢いは失速し落ち着きを見せ始めました。
TVメディアでは各地の道路渋滞の様子が放送され、各観光地では密を避けきれないほどの人混みが見られ、コロナ前と変わらないような活気を取り戻しているかのようでした。
筆者はこの4連休、初日は近所の運動公園にてスポーツ・3日目は墓参りと埼玉県の小江戸川越散策をしたのですが、いずれもちょっとした住宅地の道路でも渋滞するほどでコロナ前よりも多いのではと感じる場面も。
車の渋滞は、新型コロナウイルス禍において日本各地で感染拡大を警戒して車での移動が増えたことが小道に際しても渋滞を招いた結果かと思われます。
また、お彼岸ということもあり、お墓参りに行かれる方と連休のレジャーを楽しむ方が混じりさらに各地での混雑が見られたのだと思います。
実際の小江戸川越散策でも溢れかえるかなりの人・人・人でメイン通りをやっとのことで通過する車。
各店舗は入り口に消毒液の設置、レジには透明ビニールの暖簾。
店頭販売では少なくとも10名以上の列。
レストランでは各所1時間待ちは当たり前のような状況でした。
中には12時過ぎてまだ間もないにもかかわらず、昼の部終了というお店も!
レストランは事前予約をしようとしたのですが既に満席ということなので当日お店で名前を書き待つことに。
実際待った時間は2時間弱くらいでした。
こんなにお客さんが戻ってきて良かった!これでまた観光地が元気になるだろうと期待に胸を膨らましながら待っていましたが、その間も店内の導線にも人があふれ、完全な3密を避けることには限界があり、とても難しい状況であるのが現実です。
コロナ前と比べ、50名以上がマスクをして並んだ椅子に静かに腰を掛けて我順番を待つ光景はまるで病院の待合室のよう・・・。
新生活様式/ニューノーマル/ニュースタンダード × マスクで溢れかえる観光地。
これが本当に続いての良いものなのかと食事を楽しみにする気持ちと裏腹に正直寂しい気持ちにもなりました。
日本各地、人が動いた4連休。コロナ前や昨年の同時期よりも人の入りが多いという観光地もあったようです。
参考:「4連休の各地の人出 感染拡大前の休日より増えたところも」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200923/k10012630131000.html
参考:「こんな活気久しぶり」4連休、GoToで盛況 観光地から安堵の声https://news.yahoo.co.jp/articles/0c67cdee0f6545421f2bd19e5c77224c254b53af
新型コロナウイルスが少しずつ落ち着きを見せ始めた中、いろいろな制限が段階的に解除されたことで観光への意識が高まっているようです。
不要不急のステイホームという形で押さえつけられていたものが一気に飛び出したかのように観光リバウンドが起きる・既に起き始めているといっても過言ではありません。
日本では祝日が多い国として上位に挙げられますが、休日の分散化が進んでいない日本で、国内旅行しかできない現状では以前(海外旅行が可能であったコロナ前)よりも各地の混雑は容易に想像できます。
混雑は感染拡大においても避けるべき条件の一つであるほか、観光客にとっても価格設定や渋滞などに巻き込まれるためメリットはありません。
まずは、こういった問題を早急に解決し、安心・安全に各観光地や観光客が目的を達成できる状況を作る必要性があると思います。
■まとめ
きっと誰もが望む未来は、笑顔が隠れないノーマスクで賑やかな声が行き交う活気ある観光地。そして威勢のいい店主の声。寄り添い合う集合写真。
これを無くした観光が可能だとしても、これをスタンダードにして良いのか?
心からの満足を得ることができるのかどうか?
ソーシャルディスタンスによって人間の心も蝕まれない様に観光業界が色々な形で声をあげ立ち上がる必要がある気がしました。
いつの日か近い将来、ノーマスクで大勢の笑顔の写真が残せるように。
ライター:カイトマウリ(JOINT ONE)