日本人の宿泊者数、2021年はコロナ前から35%減、インバウンド消失で都市ホテルが苦戦 ―観光庁(速報)
観光庁が速報で発表した宿泊旅行統計調査によると、2021年の日本人延べ宿泊者数は前年比0.2%減、コロナ禍前の2019年比では35.3%減の3億1076万人泊だった。外国人は前年比79.3%減、2019年比96.4%減の421万人泊で、全体では前年比5%減、2019年47.1%減の3億1497万人泊にとどまった。
2021年の客室稼働率は全体で34.5%。2019年との比較では、28.2ポイント減だった。施設タイプ別では、旅館(22.7%)、リゾートホテル(27.9%)、ビジネスホテル(44.4%)、シティホテル(34.1%)、簡易宿所(16.9%)。2019年との比較では、シティホテルが45.1%ポイント減と特に落ち込み幅が大きく、インバウンド需要消失の影響が色濃く見られる。
延べ宿泊者数を都道府県別でみると、トップ3は東京の2019年比53.7%減・3656万6160人泊、北海道の同47.6%減・1936万1440人泊、大阪の同61.8%減の1812万1750人泊の順。一方で、山口は323万1610人泊と人数は少ないが、2019年比で14.1%減とマイナス幅が最も小さかった。
日本人延べ宿泊者数の前年比では、最高が山梨の16.2%増・465万4710人泊で、富山の13.5%増・247万190人泊、愛知の11.5%増。1160万4600人泊と続いた。
なお、2022年1月の延べ宿泊者数は前年同月比72.7%増、2019年比30%減の2986万人泊。客室稼働率は全体で33.9%だった。
出典:トラベルボイス
https://www.travelvoice.jp/20220302-150756