<読むセミナー>どうなるガイド/ツアコン?ウィズ・アフターコロナに求められる“リアル”とは

旅客も旅行会社も大腕を振って旅行の再開が出来ないコロナ禍において、ワクチンの普及やPCR検査結果によって旅行が再開されるのでしょうか?

一部ではワクチンやPCR検査は本当に必要なのかさえも疑問視されており、旅行が感染原因だという明確なエビデンスも無いままコロナ禍の世の中は続いているのも確かな事実です。

さて、いずれの状況であっても、旅行が皆に平等に再開されたとし、“ガイド”についてどのような事が考えられるのでしょうか。

◇◆ガイドって何?
ここで言うガイド“GUIDE“とは人や物が旅行案内や観光施設の解説または紹介をすることを言います。

◇◆ガイドの種類
大まかにガイドの種類を挙げるとすれば以下のような内容になるかと思います。

*今回ガイドブックについては割愛させていただきます。

<ヒューマンガイド>
・ツアーガイド/旅程管理者
ツアー旅客に同行し、観光地における知識を有し、旅行スケジュールなどを管理し、旅客とのコミュニケーションや保安業務など多岐にわたりそのツアーを一貫して安心安全に遂行することに従事する有資格者 ツアーコンダクター(通称:ツアコン)または添乗員とも言う 外国語可能な者もいる

・通訳案内士
日本各地や観光地における専門的な知識を有し専門とする外国言語にて各地を案内できる有資格者

・バスガイド
所属しているバス会社のバスツアーに同乗し、観光案内をはじめ乗客が安心安全に旅を楽しめるようツアーの進行を支える案内人 外国語可能な者もいる

・施設ガイド
観光施設の内容に特化したヒューマンガイド

主に、団体客に対しての館内ツアーにおける案内人であり、施設自体に在籍してることが多い 外国語可能な者もいる

<デジタルガイド>
・オーディオガイド
主に観光施設の内容に特化した音声案内ガイドであり、寺や美術館などの歴史や展示品について紹介や解説をする。施設の設備されたトランシーバーのような機器を用いることが多く、多言語案内可能なものが昨今増えたことでFITインバウンド旅行者に利用が多い。

・ガイドアプリ
スマホにダウンロードしたアプリを起動させ観光施設についての案内ガイドが表示される。アプリによっては音声ガイドが可能なものもあり、中には多言語案内が可能なものもある。

また、紙のパンフレットなどにARデータを埋め込んで専用アプリで読み取って案内を見る形式のものもある。

参考:https://www.coco-ar.jp/activation/tourism/machi-pr.html

スマホの普及によってデジタル社会が拡がったこともあり、施設でレンタルしていた音声ガイドから個人のスマホで楽しむことができるものまでさまざまなガイドスタイルが可能になりました。

しかしながら、全てのガイドはニーズが異なる為、一概にどのガイドが良いということはありません。

◇◆ウィズ・アフターコロナでガイドに求められる事と必要性
ヒューマンガイドとデジタルガイドで「人」か「機器」かというところが大きな違いとなりますが、それぞれ何を求められ、どういった理由から必要とされるのでしょうか?

<人/ヒューマンガイド>
・求められること
団体客に同行することで接触者とされるのでガイド自身の日頃の健康管理や感染防止に十分気を付けなければなりません。

また、ツアーを一貫としてこまめな感染防止対策のための案内や対策、旅客の健康管理など、コロナ禍もしくは収束間もない中での旅行という緊張感がゼロではないものの、せっかくの旅行で旅客が心からリラックスし楽しんで頂けるような意識や価値観が求められるでしょう。

・必要性
各地旅行が再開となったとしても、しばらくは少人数での旅行を推奨または制限される可能性のほか旅客自身が団体旅行を自粛する流れも考えられるが、やはり「人」のガイドを望まれる方も多いと思います。

なぜなら、旅客からしてみれば、チケット購入から食事の時間決め、移動のスケジュールなど、グループ全体の旅程管理をまるごとお願いできるというメリットがあるからです。細かい段取りを気にせずに観光を楽しめる、そしてガイドとのコミュニケーションを楽しむことも多いと言えます。

<機器/デジタルガイド>
・求められること
各施設でのレンタル機器の場合は利用前後の感染防止措置や徹底した管理が必要となります。

また、旅客個人所有のスマホでのガイドアプリ利用においては、アプリ内で各施設の感染防止対策の案内をすることで旅客自身の自己管理が可能となります。

・必要性
FIT旅行者が今まで以上に主流になると予想される時代において、特に時間などにとらわれず自由に旅をするスタイルを好む若い旅客にとっては、各施設にて利用できるデジタルガイドは重宝されると言えます。またスマホという個人所有の機器にてガイドが可能な施設では感染防止対策の面からも需要があると言えます。

上記、「人」と「機器」ガイドについて述べましたが、理想としては、片一方だけのガイド利用だけではなく、状況やニーズに応じて臨機応変に使い分けることが大切となってくるのではないでしょうか?

例えば、添乗員付きツアーで観光地到着後、旅客のスマホを介して音声ガイドを利用し各々で施設を楽しんでもらう。この場合、添乗員と観光地・施設側が状況を把握したうえで判断をする為、より一層安心安全に楽しんでもらう事が可能です。

ただし、この場合考えられる懸念として、インストールが必要なアプリは面倒がられる可能性もあるため、その場でQRコードなどを読み込むだけで単発利用できるものなどが好まれるかと思います。

こうすることによって、ヒューマンガイドとデジタルガイドはコロナ禍において、お互いに補い合える関係性を築いていける為、ますます両者の成長が考えられ、旅客にとっての選択肢が広がり利便性が増すと考えられます。

◇◆まとめ
その土地の食事や文化だけではなく、旅を通じて出会った全ての人やコトによって、旅は旅人の人生そのものに深く影響するものであると信じています。そのため、どんな種類であっても、“ガイド”は旅先のインフルエンサーでもあり、今後も非常に重要な役割を担っていくと考えられます。

ヒューマンガイドは、人との関りがコロナ以前より更に希薄になったこの世界において、“人間が人間であるために”今まで以上に「人」の温度が感じられる必要があるのかもしれません。とはいえ、ソーシャルディスタンスが求められる時代においての旅行では、デジタルガイドを活用し気軽に現地の歴史や文化について触れられることに対するニーズもあります。

「ヒューマンガイド」と「デジタルガイド」どちらがニーズに適しているのかを旅人が判断できるように、手配を担う旅行業及び観光業は情報提供していくことが求められるのではないでしょうか。

ライター:カイトマウリ (JOINT ONE)