今すぐマネタイズ!?インバウンドと越境ECの相乗効果を考える
■インバウンドと越境ECの相乗効果を考える
海外に向けて自社商品を販売する一つの手法として、越境ECがあります。
越境ECとは、一般的には通販サイトを利用した国外ユーザーとの取引のことですが、世界中のインターネットユーザーを顧客にできる可能性がある為、国内の既存顧客以外に販路拡大が期待できるサービスです。
今回は、その越境ECをインバウンド集客に活用する方法についてご紹介します。
規模の大きな越境ECとして、中国のTmall (天猫)、JD.com(京東)、アメリカのAmazon、東南アジア圏のLAZADA、Shopee、Qoo10(韓国にも強い)などがありますが、それぞれ特徴もあり競争も激しい市場です。
今回はサイトそれぞれの特徴は割愛させて頂きますが、出店や出品自体は無料である越境ECがほとんどである為、実施する体制があれば費用面ではトライしやすいサービスです。
訪日インバウンドと越境ECの相乗効果について、おおまかには以下2点を挙げることができます。
①訪日時購入し気に入ったので、帰国後越境ECで購入
②越境ECで初めて購入し気に入ったので、訪日時に購入
それぞれをもう少し詳しく見てみましょう。
■①訪日時購入し気に入ったので、帰国後越境ECで購入
訪日インバウンドで獲得した顧客がファンとなり越境ECで再購入につながっていくケースです。その際、自身が利用している(越境)ECサイトで商品を探すことが想定される為、販売する側もそのECサイトに出品している必要があるなど様々な条件はありますが、海外のファンをつくれる可能性がある貴重な機会となります。帰国後も海外のファンとコミュニケーションをとりながらSNSで拡散キャンペーンなどを実施することでより高い効果を得られる可能性があります。
■②越境ECで初めて購入し気に入ったので、訪日時に購入
①の逆パターンです。越境ECで初めて購入し、訪日インバウンドの際に再購入します。このパターンの場合、インバウンドでの再購入時の方が安く買える可能性がある為、お土産需要なども含めて大量購入する可能性があります。また「日本限定発売」など越境ECでは買えない限定商品などを展開することで話題性を生みSNSで情報拡散が期待できます。
その他、越境EC・インバウンド、どちらで販売するにしろ、販売時にクーポンをつけることで販促することやお友達紹介キャンペーンの実施など、様々な相乗効果を考えることができます。
越境ECの中でも日本製品は人気で、昨今の状況でも越境EC市場は比較的動いていると思います。
新型コロナウィルス終息後、インバウンド旅行者の回復も想定される為、そのタイミングで少しでも売上拡大できるよう今から越境ECとの相乗効果を考える機会を持っても良いのではないでしょうか。
著者:JOINT ONE 嶋田拓司