巣ごもり需要!?パート2 キーワードは3つの心地で消費者のハート♡を包む?!
歳の瀬もせまり、各家庭・社内など様々なコミュニティーで着々と新年を迎える準備をしているのではないでしょうか。
特に、今年はコロナ禍でテレワーク(在宅ワーク)が増えたことによりお掃除やリラックスグッズ、お料理アイテム、キッチン家具、リビング周辺アイテムなど自宅の過ごし方にフォーカスした1年になったのではないかと思います。その関係で巣ごもり特需などもあったのではないでしょうか。
巣ごもり需要とは
”新型コロナウイルスにより外出自粛が増加、その為自宅等で過ごす人が増えたことよって発生した需要のこと””
コロナ禍で今売れているものについては過去の下記記事をご参照ください。
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さて、今後いつまでこういった状況が続くのか分からない状況ではありますが、やはり長時間居る場所として自宅での心地よさは重要であることは間違いないと思います。
今回は消費者のハートを“掴む”のではなく“包む”。そんな“心地”について巣ごもり需要を考えてみたいと思います。
◇◆在宅で重視するポイント
<衣服>スーツなどの着用が減った中、自宅での衣服についてはどうなのか?
・きちんと感があるのに締め付け感が無い
・シワになりにくい
・型くずれしにくく長持ちする
・洗濯が容易
・値段が手ごろ
・自宅でもおしゃれを楽しめる
・テレワーク時に顔色が良く映える
・流行りにとらわれず長く着られる
・身体や環境に良い素材である
<食事>外食が減り、自宅での食事が増えた中求められるものは?
・家事負担軽減のための簡単調理が可能で味も良いレトルトや冷凍食品
・旅行の自粛が求められる中で各地の新鮮な食材などを自宅で味わいたい
・美味しく続けられる健康食品
・保存期間が長くかつ美味しく食べられる
・価格が手ごろで美味しい
・量よりも質が良い
・美味しく食べられて添加物が少なく身体に害が無い
<住宅>テレワークが増えたことにより会社とは違う環境で求められるものは?
・3密(密閉・密集・密接)を避けられる
・テレカン中に外が騒がしく仕事に集中できない状況が避けられるスペース
・換気ができる
・光熱費などの負担が少ない
・自宅内で息抜きができる隣人からの干渉が無いベランダ・バルコニーまたは庭がある
・家族同士がお互いに窮屈にならない
・仕事とプライベートを両立できる
◇◆3つの心地
上記に挙げたポイントを見ていくと分かるように、まさに人間の生きていくうえで基本である【衣・食・住】をどれだけストレスフリーに整えることができるかが消費者にとって重要なポイントとなるようです。
すなわち、3密の裏にある需要“3心地”がテーマになるのではないでしょうか?
【衣】着心地
【食】食べ心地
【住】居心地
そして、上記の“3心地”をベースとしたそれらに関連するものが発展系で必要とされるのだと思います。
例えば、
・”居心地”から派生する自己管理、主に時間の管理
テレワークをしていたらあっという間に夜になっていた。昼食時テレビをつけたつもりがあっという間に時間が過ぎていた。在宅が続くことで夜型になってしまったなど。
・”着心地”から派生するものとしてメイク・コスメ・エステ器具等
常にばっちりメイクである必要はないが、マスクの着用が特に不要な場合メイクはしたい。メイクをすることでオンとオフの切り替えができる。お休みの日はゆっくりセルフケアしたいなど。
その他、季節に合った心地良さやグッズやアイテムなども大切になります。
今はまさに日本は冬真っただ中、
着心地においては、重ね着を大量にしなくても暖かく快適であることや、乾燥しやすい肌環境を考えた素材であること、またその保護としての加湿器や保護クリームなどの周辺グッズやアイテムなど。
食べ心地においては、季節の野菜や旬の食材、免疫力の低下を予防するための食材やサプリ、身体を温める料理などに使われる器具やアイテム。
居心地においては、日光を毎日浴びることが可能なスペースやリビング、光熱費を抑えられながら快適に過ごせる部屋温度の調節が可能な安心で安全な暖房器具や温めた空気を逃がさずに換気が可能な空気清浄機など。ちょっとした運動器具など。
◇◆まとめ
新型コロナウイルス禍において、ワークフロムホーム(work from home)からワークアットホーム(work at home)がスタンダードになりつつある中、各人それぞれ好みや必要としている心地よさは違うかもしれませんが、コロナ禍において【衣・食・住】での心地よさを求めることは誰もが同じであると思います。アフターコロナにおいてもそれは変わることはなく、ヘルシーな人間の心身を保つために今こそ考え直さなければならない時期がすぐそこまで見えているのかもしれません。
最近は「土の時代から風の時代」への変化が始まったとメディアでも目にするようになりました。物質世界の土の時代から精神世界の風の時代へと変化していく中で本当に必要なモノやコトは何なのだろうと考えるとこれからのニーズが見えてくるのかもしれません。
少々スピリチュアルになってしまいましたが、AIには無く、人間にはある「心」を今一度大切にすることで本質的な“心地よさ”を提供できる時代が訪れそうです。
2020年最後のコラムになりましたが、2021年も読者の皆様に寄り添ったコラムを配信し前向きに活用していただけると幸いです。
良いお年を!
ライター:カイトマウリ(JOINT ONE)