昭和の元旅館をゲストハウスに 外国人にも評判 島根・出雲

島根県出雲市のJR出雲市駅前の商店街に、昭和の時代に使われていた元旅館を改装した素泊まりのゲストハウス「いとあん」がオープン、旅行客を呼び込んでいる。1泊2800円の料金は「利用しやすい」と外国人にも評判だ。

オーナーは地元出身の熱田糸帆さん(31)。今後、商店街の空き店舗の活用を進め、カフェや観光案内所なども開く予定。

きっかけは、東京の大学卒業後、神戸市でウェブ関連の会社で約2年間働いていたときに住んでいたシェアハウスでの経験。「さまざまな人たちとつながることは楽しい」と考え、地元にも広めようと昨年、会社を辞めてUターンした。

当初はシェアハウスを作ろうと空き家を探したが、紹介されたのは元旅館。駅から徒歩約5分の立地は出雲大社にもアクセスしやすく、近くに温泉や繁華街もあり、「出雲を楽しみやすい」と方針変更した。

5つの客室は和室で、それぞれデザインが異なる飾り窓などはそのまま残すことに。改装に約2カ月かけ、外国人や若者に地元文化を知ってもらおうと、ふすまに特産の「斐伊川和紙」を使った。

3月のプレオープン以降、ほぼ毎日予約が入る人気ぶり。熱田さんは「多くの観光客に立ち寄ってもらえるような地域づくりをしたい」と話す。

出典:産経WEST

http://www.sankei.com/west/news/150720/wst1507200047-n1.html